みんなの自己肯定感爆上げブログ

認知症の方や病気や障害により自信を失った方向けに100点が取れる脳トレと趣味活動などを紹介しています!

認知症の方の対応で困ったときには

 

 

こんにちは!作業療法士のタロです🐶✨

 

実は最近、医療従事者以外の方から高齢者や認知症の方の対応についてご相談されることがありました!

 

 

接客業などで高齢者に対応する際にされた質問はこんな感じです!!

 

 

「耳が遠い時はどう対応すればいいの?」

「10分経つと同じことを聞かれるんだけど、どうすればいいの?」

車いすの人がいるんだけど、どんなことを気を付ければいいの?」

 

質問を聞いていて、なるほど。と思いました。

 

今や、認知症の方々は地域で生活する時代です。

 

けれども、それに店や人が対応しきれていない部分があります💦なので、知識や対応の仕方をお伝えしなければならないと思いました。っていっても私は作業療法免許はもっていますが、専門の医師ではないので、詳しくは病院や厚生労働省の説明を見てくださいね!!ここではあくまで分かりやすくかみ砕いて伝えます!!

 

認知症ってどんな病気か、私がいままで体験したケースを用いて伝えたいと思います!!

 

それでは早速いきましょう😊💕

 

 

 

認知症ってどんな病気??

 

これはいらすとやさんの若年認知症

 

簡単に言えば、人や物、時間、場所などを忘れる症状のある病気です。

 

突然自分の知らない間に、知らない国に飛ばされたと思ってください。

 

誰に話しかけて良いか、自分の家はどこか、自分は生きていけるのか…

 

いっぱい不安になってしまいますよね💦!!

 

不安から、自分の安心できる場所を求めて徘徊したり、自分の不安を分かってくれない人にはいっぱいいっぱいになって怒鳴ってしまったりします。これがBPSDという症状です。

 

要するに、認知症

 

自分がいままで培ってきた思い出や経験を忘れることで、不安やストレスがいっぱいになってしまう病気です!!

 

 

忘れてしまうなら、教えても無駄じゃない??っていう方もいるかもしれませんが、そんなことはありません!!

 

 

認知症の方の世界

 

ある時、私はあまり意思疎通の取れない方と、テレビのニュースを見ていました。

「○○しましょうか~?」と言ってもにこにこするだけで指示が通らないので、ジェスチャーで伝えつつ何とか意思疎通を取っている状況です。

この時は選挙の当選発表のニュースが多く、ある人が当選したと報道がありました。すると、その方はぽつりと言いました。

 

「また○○さんなのね。勝手なことするからいやなのよ」

 

私は驚きました。

そして、思いました。

 

この時は偶然、何かのきっかけにしゃべることができたのかもしれませんが…

いつもこの人は言えないだけで、色々なことを考えているのではないか?…と。

 

そういった人に「分からないから、忘れてしまうから教えない」はナンセンスですよね。

 

私はますます認知症の方に丁寧に接するようになりました。

 

あとは、例えば重度の認知症の人でお風呂ギライの人でも「××さんが介助の時はお風呂ついていってくれるのよね」っていう方いるじゃないですか。

それ、ちゃんと「この人なら安心できる」って人を見極めているんですよ。

もちろんそれは、顔や性格、雰囲気での判断もありますが、良く対応してくれた場合は内容は覚えてなくても「なんかこの人は安心できる気がする」って感じで体にインプットされてるんです。

 

だから認知症の方への対応で、わからないからといって雑に接すると良くないんですよ~!!っていっても対応をしていてイライラしちゃう場合ってありますよね。

 

なのでこれからケースと対応例を紹介します!認知症の方の対応はいくつも正解がありますし、必ずしもこれが良いとは限らないので、あくまでも参考程度にしてください!!

 

 

困ったときの対応

 

ケース1 何度も何度も同じことを聞いてくる!!

 

Q.Aさんはご飯が食べ終わったあとも「ごはんまだ?」と聞いてきます。どうすればいいでしょうか?

 

→これ、結構ストレスですよね。声が大きい人だと周りもイライラしてしまうかと思います。

これはですね…「ごはんを食べた」と認識してもらうのって難しいんですよ。満腹中枢に障害があることも多いので、ずっとおなかがすいてしまいます。

 

そうした場合、効果的なのは…「気を紛らわす」ことです✨

 

その方の好きな活動をやって一緒にやっていくといいかもしれません!!事実、こういう方ってレクリエーションとかお風呂の時は静かだったりします。好きな活動を探っていきましょう!!✨

それか、もしかしたらそれは本当にお腹がすいているのではなく、不安で誰かに気づいてほしいだけかもしれません。一度隣に座って、その方の家族や昔話などしてみてはいかがでしょうか。色々な可能性を探っていきましょう😊✨

 

また声かけも「さっき食べたでしょ!!!」と怒ると、相手もイライラしてしまいます。なので「○時にお昼ご飯です」と明確に時間を示してあげると安心しやすいです。まあそれでも多分何度も聞かれますが、それでもできるだけ穏やかに答えてあげましょう。先ほども書きましたが、イライラが伝わると本当に誰も得をしません…。

 

 

 

 

ケース2 怒って手がつけられない!!!!

 

 

怒る男性の上司のイラスト(激怒)

 

 

 

Q.Aさんに計算問題を渡したら、分からないと怒り出した。なだめようとしたが、怒って手がつけられない。どうしたらいいか。

 

人、時間、方法を変えましょう。冷静になれる魔法です。

 

まず『人』では、対応を誰かに変わって貰いましょう。性別や年齢を変えると態度が変わったりします!!

『時間』では、一度離れて時間を置きましょう。時間が過ぎれば落ち着くことも多いです。

『方法』では、話を聞く方法や声かけを変えましょう。

「それはつらかったですよね」「そんな風に思ってくれていたんですね」など、傾聴的な態度で接していきましょう。また、相手が怒る+早口であった場合、冷静+ゆっくりな口調で返します。よくも悪くも相手の表情や口調につられるので「こんな風に話してほしいな」っていう話し方をしましょう。

 

また、怒るのにはちゃんと理由があるので、例えばこのケースの場合はしっかり説明をしてから計算問題をすること、もっと簡単な問題を渡すことなどでこれがまた起こらないようにして、できれば同じようなことが起こらないようにしていきましょう。

 

 

 

ケース3 Aさんが病院の決まりを破っているため注意をしなければならないけど、怒りっぽい方なのでいいづらい。どうすればいいか。

 

→もしそれがこちらで決めた医療施設独自のルールであるなら(例えば○時までテレビ禁止など)、穏やかに理由を伝えて「お願い」しましょう。「○○なので、~してくれると嬉しいです」と伝えます。

それでも難しければ魔法「サンドイッチ」を使いましょう!!

良い言葉で注意を挟んでしまうことです!!例えば

「Aさん最近頑張ってますね。みんな凄いって言ってますよ。ただ…今の時間ですが、○○なので~~していただけると嬉しいです。Aさんはせっかくレクを最近頑張ってくれているので、これでAさんが何か言われてしまうのは悲しいです」

って感じで主張を真ん中に挟んじゃいましょう!!

 

ただ、人を殴ったり暴言を吐くなど「社会的なルールを破った場合」は毅然とした態度で伝えなければなりません。これは、相手の性格とかは関係ないです。

できれば、介護している家族がいればお伝えし、変薬などの相談も必要かもしれません。なぜなら、地域の最低限のルールが守れなければ、地域で暮らすことは難しいからです。

 

本人も衝動を抑えられず困っている場合も多いため、本人のためにも早めに相談してあげてくださいね!!

 

 

まとめ

 

今回は実体験をもとに紹介しました!!

 

もし、何か困っていることがあれば一緒に考えたいのでぜひぜひお伝えください!

 

それではまた👋